【東京混沌通信委員会(とんこつ)】
美人画家:市場大介
実験音楽家:吉田恭淑(Government Alpha)
ホビッ人:ゆうこりん
吉田(以下:吉):こういう雑談を形にして提示する場合、一番読まれるのって活字(*本)だと思うんです。だけどウェブページって集中して読むのに多分10分も読めないと思うんですよね。だから、1ページ、2ページでさくっと面白い見出しをつけて、、
市場(以下:市):おれ思ったのはね、対談的な書き方ってあるじゃない、カギカッコつけて、、そういうのにするのか、あるいは例えば一人称で書くとか。ゆうこりんが日記みたいに書いていくようにするとか。ちょっとあんまりないようなスタイルはどうかなと思って。だから話している内容もそうだけれど、同時にやりかた?こういうブログがあるんだなー、こんな方法もあるんだなとか、違った事やりたいっていうのは感じるんだよね
ゆうこりん(以下:ゆ):じゃ会話形式じゃなくて、文章の中で、、
市:いや、そういうのも決めなくてね、途中からそういう風になっても良いし、もっと自由に考えるの。決めつけちゃいけないと思う。ま、それ決めつけなんだけどね(笑)こじんまりとまとまりそうになったらちょっとはみ出して、、例えばずっと書いているときに『疲れたんで、今日はやっぱ止めます』とか言っていきなり止めちゃうとか。続きは明日、みたいなこと書いてみるとか。やんないけど、”面倒くさいんで市場さんにこの後頼みます”って言って丸投げしちゃうとかさ(笑)そしたらおれが「いやだ」って言ったんで、また仕方ないので来ました、みたいなリアル感、しゃべった事をリアルに出しながら、、
吉:それは実際にやって作っていったほうがいいと思いますよ。あんまり変に計算してやっちゃうとばれちゃうし
市:そうそう。だから、それぐらい自由度の高いやりかたがいいんじゃないかとおれは思う。やってみたら思いがけない事ばかり起きると思うし、もしくはつまんないと思うかもしれないし
吉:ま、理解できないって言われる可能性も(笑)なんなのかよく分からない、なにがやりたいのか分からないみたいな
市:ただやっぱり、そういうなにか強いものがないと続かないんだよな。そこはまあ吉田さんの力で、、
吉:テープ起こしはお願いしますよ
ゆ: ・・・はい
吉:ただ、全部起こす必要はないと思うんで。主題となる起こしたやつを見てもらって、見出しをつけてそれで。ただ2ページ作るのは大変思うけどね。写真とか文字が大きければ3ページでも4ページでも。写真とか見出しあれば、次のページに何来るんだろうみたいな。ブログインタビュー記事でうまい見せ方あるなっていうのは、ビジュアル入れてて、2ページ3ページ目でそのいろんな写真が出てくるみたいな。今その人が聞いている音楽のジャケとか。多少の写真とかビジュアルはいいと思う
市:でもいつも同じ面子でこうやってしゃべっている写真でしょ?
吉:食ったもんでもいいんじゃない?
ゆ:そうですね。あと耳の穴とかの接写とか
市:出た、フェチ(笑)だからそういうのは自由に。基本的に物理的にこう、乗っけたり文字を起こしたりするのはあなたがやるのね。全部好きにやって
吉:どっちにしろ形にして提示しないと、何も始まらないっていうのはあるんで
市:あれ、これ違うもん来てない?あ、たまねぎ炒めか、たまご炒めに見えた
吉:ああ
市:たまねぎ炒めか。おれ何って言った? おれなんか言ってなかった?
吉:あ今? なんかレディーガガがどうのとかって
市:え?
レディーガガ?
吉:言わなかったですか、今?
市:誰がそんなこと言うんだよ(怒)
吉:、、、内容的にはただいつもの雑談みたいな
市:いつもおれらの知り合いにさ飲み会やるんで来ない?って言って(誘って)、、第一回目のゲストはとりあえずXXXさんにして。あるいはYYYさんにして「いい男にも悩みはある」っていうテーマで。「そうだよね~」とかって言って(笑)
吉:別に音楽に限らず絵を描いている人とか
吉:ここ最近の市場さんの言動を見てると、なぜ表現するのかみたいなそういったこと聞いてません?
市:おれ別に最近じゃなくていつも人と合った時に特に酒飲んだりすると、そういうことしか、、
吉:創作論じゃないけど、、
市:なんでなんでっていつもなっちゃうんだよね~でも最近逆にだいぶなくなってきちゃって、、興味がなくなってきちゃったんだよ
ゆ:方法を聞きたいんですか?人と違うことを確認したいとか?
市:方法を聞きたいんじゃないんだよね。それはどこから来るのかな?っていう。なんで人ってそういうことしたいんだろうね、っていう。人間っていう一般論のひとつとして、なんかとびぬけてやっている人の中には、自分も知らないうちにやっているわけじゃない?そことどう違うのか、とか
吉:最近ふと思ったのは、若いころは作品に対しての意味について聞かれて、なんか答えを返さなきゃいけないみたいな感じでいろいろとうんちく付けて言ってたんですけど、実はそう言った質問に対する答えなんて出ないんじゃないかなっていう。。なんであなたは生きているの?ていう質問と同じで、明確な答えなんて出せないんじゃないですかやっぱり
市:そうそう、それが答えだったりするわけだよね。俺もまあ、それに近いような感じですよ。もっと言えば、どうでもいいっていう感じになっちゃってる
吉:ただそう言っておいて、なにかをすべてやる上で何が一番大切かっていうと、もうそれ結論から言えば、まず
健
康
で
あ
り
健
全
で
あ
る
こ
と
市:ははは
吉:いやあ、もうそれが全てだなって最近思うんですよ
市:健全って、、
吉:健全って、それは精神の健康っていうか体の健康と精神の健康みたいな
市:なんか、おれたちをどこかへ導こうとしているみたいだ(笑)それで乗り気になってブログで勧誘なんかしちゃったりして(笑)いやらしいオトコ!(笑)
吉:いや~でもそれが最終的な結論かな。なんかをやる上で、とりあえず健康だったら何でもできるじゃないですか
市:まあね
吉:健康で、あまり精神病んでても。。。精神病んでるヤツがつくるやつって多分一個ぐらい面白いもの出来ても、持続性がないから長続きしないじゃないですか。そもそも持続性ある人はもともと天才的な素質がある人だと思うし
市:死んじゃうかもしれないしね
吉:あと、なんでこういう表現をするのかっていうので、”これは○○を表現していて”って理論立てて説明する人もいるじゃないですか。だけど最終的にテーマがどうであれその作品が面白いかどうかだと思うんですよね。音楽だったら、テーマとかうんぬんよりも、その音を聞いて面白いかどうか?それだと思うんですけどね。絵だって直感的に見て面白いかどうかって言う、、
市:まさしくその通りだよね
吉:それ考えたらやっぱりどうでもいいちゃどうでもいいと思うんですよもう。ただ、人によって信念を持ってやっている人っているじゃないですか。妙に何か背負ってやっている人って。自分に対する罰みたいな感じで
市:あなたがそうだもんねー
吉:別に自分はお気楽ですよ~(笑)
ただ、そういうのは聞いてみると面白いかもしれませんね
市:聞いてみる??
吉:だけどみんな明確な答えは出せないと思うんですけどね。時期によって考え方変わってきますし。。そもそもそこまで考えてないっていうか、純粋に楽しいからやってるわけで。。楽しんで作られてない作品はただの辛気くささしか感じられないし
市:でも俺の場合少し違うのは、楽しいとかそういうのあんまりなくてね。なんか、なんだろうね、よくさぁ息を吸うようになんかやってるとか言う人もいるけど、そういうのともちょっと違くてさ。いろんなものが重なっているんだよね。だから少なからずともファンが何人かいたり、本出したら買ってくれる人がいたり、求めてくれる人がいるのは、、、やっぱなかったらやる気が起きないし、やっぱり少しいるからまたやる気になって、で自分も描きたいって気持があってそこに合致するから、また転がっていって、いろんなものが重なっていって。そうやって見るとやっぱりもしかしたら自分がやりたいっていうのも、求めてくれている人がいるっていうことが支えてるのかなっていうのはある。それがなかったら、良い悪いの前にやってないような気がするんだよね
吉:自分もバンドとかやったり色々とやってきて、ノイズになってからなんか色々リリースの話が来たり、ライブ誘われたりがあって。だからノイズをやっているっていうのは市場さんが今言ったのに似ているものがありますね。人がいいって言うからやったり、ライブが良かったって言われたから演奏を続けていたり、音源出したいっていうからアルバムを作ってみたりで
市:あとさ、ノイズもおれの場合と少し似ているところはさ、ちょっとこの独自っていうかなんか自由度が高いじゃない?おれもほら、”なんとかの絵”のパターンの、、例えば日本画なら日本画とかそういうのでやっている訳じゃなくて、非常に自由度の高いところでやっているし、、ノイズって言うサウンドのああいう世界って本当に自由度が高過ぎるじゃない?何をしてノイズと言うのかって言い出したら、、難しくなってきちゃった
吉:なんでノイズ、、元々既成概念を崩したいっていうのが結構あったんですよ。高校生の頃とか色々映画やサブカルの本や雑誌を見てて、煮え切らない時に、寺山修司の作品とか見て、”この人、自分で価値観作ってる”なって思って。それを見て、”ああ、自由でいいや”って。そしてちょうどその時ノイズを知って、”あ、自由度高いな”って
市:自分で価値観作ったっていうかそれに気づいたっていうのは自分と全く同じだわ。良く思われようとかさ、ウケたいことが前提となっていた自分がいたんだけど、そこからはずれた時って全く今言ったことと一緒だね。自分で価値観があって、勝手に蓋をしてたって言うの?それを取ってみたら、面白いからただやって。ずっと何年もやっているからこうなったっていうだけで。まあでも、やっぱりポップなもの・ポピュラリティーを持ったものがあるから人が見てくれていると思うんだよね。ただ陰湿なことばっかりやっているのは、その、、ウ○コっていつまで経ってもウ○コだから臭いんだよね。ウ○コに見えるけど、カレーは違うでしょ?美味しいでしょ?だから、ああいう感じだよね
吉:やっぱり長年やっているとスキルが出てくるから、ウ○コでもただのウ○コじゃないんですよ。造形的に完璧なフォルム(笑)
市:でもウ○コは臭いじゃん!
吉:いや、臭さをクセにさせる(笑)
市:おれは違うね、おれはそっちじゃない。臭いのは臭いよォ、そうでなかったらSM、、SMっていうか痛いのは痛いじゃん
吉:じゃ分かった、臭過ぎるからみんな気になる(笑)小学校の時とか、よくウ○コがあるとみんなで見に行ったりしなかったですか?3階のトイレにウ○コがあった!とかいって、わざわざみんなで(笑)
市:飯食ってんだからやめろよ!分かったよ分かった(笑)
吉:それと同じなんですよ市場さんの作品は
市:おい、このやろう(笑)ええ~、そうなん?おれはポピュラリティーがあると思っているんだけど。そっちで来てくれていると思ってたんだけど(笑)あれ?ウ○コだと思ったらカレーだ~♪美味しい!って言って、だまされたっていう。でもほら、やっぱり嫌じゃない?
吉:市場さんは、ウ○コを食わせるの上手いと思うんですよ
市:おいおい(怒)酷いねえ
ゆ:香具師(笑)
市:おれ、絵の中にウ○コ描いた事がないの。なんでかってやっぱ嫌なんだよね。あまりにもインパクト強くて。あいつが出て来たら全部負けちゃうから
吉:だって表現方法として一番努力レベルが低いじゃないですか、ウ○コ・チ○コって。お笑いでそれやったらずるいよ、みたいな
市:だけど、そこでやっぱり”あいつは凄いな、そこまでやるんだ”って言われるパターンもあるし。でもどっちかって言ったら、それをやらないで何か見せて欲しいっていうのが一般的には多いと思うんだよね